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複言語プログラムの英語は、フランス語、中国語および日本語学科に在籍する2年次以上の学生を対象としています。1年次に学部共通英語基幹プログラム(CELP)の受講を通して鍛えた基礎力を手がかりに、さらに高度な英語のコミュニケーション能力を身につけることが目的です。日常的な雰囲気の中で、身近な話題に関して英語で難なく話し合える力は、1年次に習得し、2年次以降の「複言語の英語」では、さらに英語運用能力の幅を広げます。自分の専門分野の話題や、少し抽象的で複雑な内容についても、英語で情報を集め、それを分析し、その場に合う筋の通った説明ができることをめざします。例えば、日本語学科の学生ならば、まず日本語や日本文化について、自然な英語で説明できるようになることをめざすわけです。その際、英語圏の文化に対する知識を背景に、より説得力のある方法で日本文化を発信することができれば、大きな自信につながることでしょう。さらに、英語による情報収集・分析力を高めることで、英語文化圏やそれ以外の地域において英語で発信されるフランス、中国、日本に関する情報にも触れることができ、自分の専攻分野に関連したさまざまなテーマについて多角的な視点からとらえられるようになります。

発信力と説得力。この二つに確固たる自信をもつことができるところまで、英語のコミュニケーション能力を高めてゆくこと。それが、「複言語の英語」の目標です。専攻言語の学習と並行して英語の力を確実に高めることには、大きな意味があります。学習の過程で体感する複数の異文化比較の経験は、その相乗効果によって、言語そのものに対する深い洞察力を生みだします。それにより、これまで難しいと思っていた英語でのコミュニケーションが、より滑らかに進むという充実感を与えてくれるでしょう。また、複数の言語を学ぶ過程で異なる文化や価値観に触れることは、自国の文化や自己アイデンティティを見つめ直し、さらには多言語・多文化共生社会の基盤となる多元的な価値観と他者に対する共感力を育むことにもつながります。

昨今のグローバル化時代において、「世界共通語」としての英語の重要性はますます高まっています。国際ビジネスや異文化交流の現場では、英語のネイティブスピーカーとのやり取りだけでなく、英語を母国語としない人たちとの間のコミュニケーションにおいて、英語が共通語として使用される機会が増えてきています。中国語やフランス語ができる人材を求めているような国際的に展開する企業の多くは、同じく英語のコミュニケーション能力も求めています。また、グローバル化が進む今日では、日本国内でも英語による業務に対応できる能力を備えた人材を求める企業が増えてきており、実際に英語を社内公用語とする企業も登場しています。就職活動で企業の面接官から「英語でも対応できますか」と尋ねられた際に、「対応可能です」と自信をもって答えられるように、本プログラムを利用してグローバル社会に対応できる実践的な英語運用能力を身につけていきます。

複言語プログラムにおける
英語学習について

学科の特色を生かした指導
「複言語の英語」では、2年次に週4回、3年次に週2回の90分授業があります。各クラスでは、ネイティブスピーカーと日本人の教員によるきめ細かな指導が行われます。多くの授業は英語で行われますが、正確な英文読解に欠かせない英文の構造や英文法について詳しい説明を行うリーディングの授業は、日本語で授業が行われます。また、多様な文化的背景を持つ教員たちが、各学科の特色を踏まえたうえで、学生たちの知的好奇心を刺激するような話題や情報を交えながら、授業内容や指導方法を工夫して英語力の強化に努めています。
英語の4技能の総合的な養成をめざしたカリキュラム
「複言語の英語」では、聞く、話す、読む、書く、という英語の4技能をバランスよく鍛えるプログラムが組まれています。複数開講される「英語会話」の授業(日本語学科では「Advanced-PUT」も含みます)では、自分の考えを筋道立てて表現し、意見交換できるようになることを目標に、ディスカッションやプレゼンテーションなど、さまざまな演習を通して英語のコミュニケーション能力を鍛えます。「英語講読」の授業では、幅広い分野の英文を正確に理解できる「自立した読み手」になるために必要な文法力、語彙力、読解力の養成に力を入れます。「英語総合演習」の授業では、さまざまなテーマについて書かれた英文をベースにして、英語の4技能を総合的に高めることをめざします。
科目間の連携による包括的な指導
各科目の授業内容は、相互に関連づけられるような形でコーディネートされています。担当教員の間で緊密に連携することにより、各科目の垣根を超えたより包括的な指導をめざしています。例えば、2年次に開講される「英語会話A」と「英語会話B」(フランス語学科・中国語学科)、「英語会話」と「Advanced PUT」(日本語学科)では、ひとつのクラスでディスカッションなどを通して意見交換したトピックについて、別のクラスではプレゼンテーションを行う機会が提供されます。2つのクラスにおける演習を通して、各テーマに関する理解と関心をさらに深め、自分の意見を様々な形で表現できるようになることをめざします。
「発信力」の強化に重点を置いた授業内容
「複言語の英語」の多くの授業では、少人数クラスの演習形式で、英語による「発信力」を高めることに重点を置いた指導が行われます。会話系の授業では、日常的な話題から文化的・社会的な問題まで、さまざまなテーマに関するディスカッションを中心に授業を展開します。また、プレゼンテーションに特化した授業では、ジェスチャーやアイコンタクトなどの身体的な表現を駆使し、視覚に訴える資料を用いながら、自分のメッセージを効果的に伝達する方法を学びます。さらに、課題文に基づく要約やパラフレーズ(言いかえ)、スピーチ原稿の作成などの演習を通して、実践的な英文の書き方を練習します。
語彙力の増強
英語による発信力や情報収集・分析力を高めるためには、語彙力の増強が欠かせません。「複言語の英語」では、副教材『「大学英語教育学会基本語リスト」に基づくJACET8000英単語』(桐島書店)を使用した英単語テストを毎週実施して、使用頻度の高い英単語を段階的かつ体系的に覚えることにより、語彙力を徹底的に強化します。「頭の中では言いたいことが浮かび上がっているけれど、英語の語彙がうまく出てこない」というような状況を打破し、「豊富な語彙をどう組み合わせて、最も効果的な自己表現を行うか」ということが工夫できる段階に達することをめざします。

● 複言語プログラム(英語)の到達目標

CEFR TOEIC TOEFL (ITP)
1年
(CELP)
A2+~B1 500 460
2年
(PLP)
B1 550 480
3年
(PLP)
B1+ 630 500

英語学習者にお勧めの
映画

「複言語の英語」の授業を教えているネイティブスピーカーの教員たちに、自分のお気に入りの映画の中から、英語学習者にお勧めの映画を1本ずつ挙げてもらいました。教員たちのコメントと共に紹介します。

●『グローリー』(原題:Glory、アメリカ、1989年)
For a taste of the U.S. Civil War (1861-1865), race relations in the context of slavery and some good action, this movie combines it all pretty well.
(Eric Gondree先生)
●『キャスト・アウェイ』(原題:Cast Away、アメリカ、2000年)
The main character played by Tom Hanks ends up on a desert island after his plane crashes. Alone, he tries his best to survive on the island while facing mental, emotional, and physical challenges.
(Etienne Marceau先生)
●『イントゥー・ザ・ワイルド』(原題:Into the Wild、アメリカ、2007年)
It is the story of a man who rejects modern life. After university he gives away all his money and possessions and travels across America. It is a true story and a very moving movie.
(Nicholas Bradley先生)
●『アバター』(原題:Avatar、アメリカ、イギリス、2009年)
Fight to save the environment against the greed of big business in a science-fiction setting. It has a nice love story which the students will like, but also it is a movie supporting protection of the environment against the financial greed of major corporations.
(Roman Iwaskow先生)

英語学習者にお勧めの
参考辞書

  • ● ジーニアス英和辞典<第5版>(大修館)
  • ● リーダーズ英和辞典<第3版>(研究社)
  • ● リーダーズ・プラス(研究社)

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