私が1年間留学した「クレムソン大学」は、全米でトップ20に入る総合大学。全米から優秀な学生たちが集まってくるため、海外からの留学生は少なく、まさに「アメリカの大学」です。私がこの大学を選んだのは、多民族国家と言われるアメリカ社会の縮図でもある「アメリカの大学」で、世界基準の「社会学」を専門的に学びたかったから。実際、『Women’s Study』という講義でのテーマは「女性の社会進出について」や「代理出産」などアメリカ社会が抱えている問題ばかりでした。その中でも印象に残ったのが、「人種差別」と「黒人と白人」のテーマ。実は大学が「アメリカ南部」と呼ばれるサウスキャロライナ州に位置するため、講義中に見渡しても「白人」と「黒人」の学生が混在していました。そんな環境の中、それらのテーマでディスカッションを行うことになった時、私の感覚だと「みんな意見を言いにくいのかな?」と思いました。しかし、むしろその反対で、白人の学生も黒人の学生も次々と自分の意見を発信していき、私も日本人の立場から意見を求められたりして。だから、うわべの知識ではとうてい発言できないと思い、必死にアメリカの社会学を学びました。そして、何より日本で学ぶ「人種差別」という概念とはまた違う、彼らの考えや意見が私のこころの中に強く残りました。そう、「社会学」って、もしかしたら、その土地でしか学べないものもあるのではないかと、強く気づかされた瞬間でした。

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1週間のスケジュールアメリカ人との寮生活日本文化を伝えるサークル本場バスケットボール観戦Message これからの留学をする人へ

1週間のスケジュール

 

「Marriage and Intimacy」

『社会学』の講義。「どういう人が結婚しても離婚をしないのか」など、全米のデータを用いて考察、ディスカッションを行いました。また、「もし今、子どもができたら」というテーマでは、「学生なので産まない」「退学して育てる」「産んで復学する」など、人種や性別、経済力の違いからさまざまな意見が飛び交い、今まで考えたことのないテーマを通じて、アメリカという国を肌で感じることができました。

「Psychology」

『心理学』の講義。「脳」「目」という心理に関わる具体的なテーマをイントロダクション的に学んだ後に、「女性がストレスを感じるとどんな行動を取るのか」など、興味深いさまざまなテーマで講義が進行。講義は大教室で行われるものの、発言する学生が後を絶たず、日本人は私1人のため、私の発言に注目が集まることも。テストは文献を読み、エッセイで提出するのですが、その頻度は多く、課題に追われることもしばしばでした。

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アメリカ人との寮生活

アメリカ人と必ず同居する「寮のシステム」のおかげで、ネイティブの言い回しや発音を日夜耳にできた。

クレムソン大学への留学を決めた理由のひとつに、大学併設の寮のユニークなシステムがありました。それは、留学生は必ずアメリカ人と一緒にルームシェアをしないといけないというシステム。ルームメイトのネイティブの言い回しや発音を日夜耳にできる環境は講義とはまた違い、リラックスして自分の語学力をさらに磨くことができました。また、異なる文化を持った者同士での生活は、時にはストレスもありましたが、それを受け止める力も身につけることができました。

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日本文化を伝えるサークル

日本の文化を発信しようとすると、何を知っていて何を知らないか、改めて自分と向き合うことになる。

3月3日、教授の家で「節句パーティー」が開催されました。大学の日本語クラブに所属していた私は、その日友人と一緒に参加者の前で「節句について」のプレゼンテーションをすることになっており、写真や資料を集めるなど事前準備をしていました。そして、そのとき強く思ったこと。それは、相手のこと、この国のことを質問するのには慣れていたけれど、自分や日本のことで説明できないことがまだたくさんあるということです。当日は、皆さんに喜んでもらえましたが、もっと日本を見つめ直そうと考える転機になりました。

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本場バスケットボール観戦

百聞は一見にしかず。アメリカンスポーツから学んだ、アメリカの文化。

アメリカは、バスケットボールの盛んな国。キャンパス内には、プロリーグに負けないほどのバスケットコートがあり、大学リーグのホーム戦ともなると学生はもとより地域住民の子どもからお年寄りまで大学に押し寄せます。聞くところによると、アメリカでは地域によってはプロリーグよりも大学リーグのほうが、人気があるとのこと。応援した選手がNBAに上がるのを皆楽しみにしているそうです。また、試合前には必ず国歌斉唱があり、全員で大合唱する様子は愛国心の強いアメリカの文化を肌で感じた瞬間でした。

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Message これからの留学をする人へ

興味のある専門分野を学びに世界へ飛び出すことが、高度な語学力の習得にもつながります。

スポーツ学を専門的に学ぶため、アメリカの大学院へ留学した兄の影響もあって、自分もいつか海外で自分が興味を持った専門分野を学びたいと思っていました。だから、名古屋外大に入学して留学までに語学力をしっかり身につけ、留学先で現地学生と同じ講義を受ける留学がしたい、そう考えていました。もちろん、初めて聞く専門的な用語など、わからないことも多かったのですが、それらが着実に身についていくのも実感できました。だから、高校生の皆さんに伝えたいこと。それは、学びたいことをひとつでも持って、留学をしてほしいということ。興味を追いかけていたら結果的に語学力も上がっていた。そんな素敵な留学をしてほしいと思います。

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