「異文化接触」、「仏教・儒教の世界」など幅広い分野の授業を受けるなか、特に興味を持ったのは「絵画から世界を読む」でした。絵画は芸術作品であると同時に、歴史や各時代の文化を知るための資料的価値も備えています。絵画から情報を読み取る眼を養いたいと思い、休日には何度も美術館へと足を運びました。4年次の卒業論文では、ヴェスヴィオ火山の噴火で地中に埋もれた古代ローマのポンペイをテーマに選択。絵画や小説、書簡集などでポンペイがどのように描かれているのか、またそれらの芸術作品が持つ力について研究しました。4年間、興味を持った事柄をとことん突き詰めることで知識を広げてきた経験は、卒業後も自動車メーカーの一員として、仕事への好奇心を深めるうえで大切にしていきたいと思っています。（2021年3月取材）