勤務

大学から学び始めたフランス語。その延長線上に、「世界の平和」という目標があるのです。

  • ●留学 : 長期留学/フランス

※掲載内容は2017年3月現在の情報です。

フランス語を通して、世界とつながる。

学生時代には、外務省の職員になるとは夢にも思いませんでした。大学での4年間は、フランス語漬け。外国人教員に囲まれ、日本でも数少ない聴覚トレーニング装置でフランス語独特の発音を鍛え、フランスの地理や歴史、社会、文学を学びました。3年次には10ヵ月間、フランスのリヨンへ留学。日本語に興味のあるフランス人をつかまえて、必死に勉強しました。実はこれが私にとって、初めての海外。文化も価値観も違う世界は、想像以上に刺激的でした。もっと世界に触れてみたい。この頃から、将来はフランス語を活かした仕事をしたいと思い始めました。

NGOで気づいた生きがい。めざしたのは外交官。

卒業後は語学講師をしながら、週末にはアフリカのコンゴで少年兵の社会復帰を支援するNGOに参加していました。フランス語圏のコンゴの情報を翻訳しながら、「学んできたことが世の中に還元されていく」やりがいを感じていました。もっともっと広い世界で自分の力を活かしたい。そう思い始めたある時、平和実現のために活動する外務省の仕事を知ったのです。フランス語のスペシャリストとして日本と世界の平和に心血を注ぐ。外務省の専門職員を志したのは、卒業から3年後でした。専門職員試験の当時の倍率は10倍。試験内容は語学に加えて法律や経済、面接まである難関です。予備校に通い、1日10時間の猛勉強。学生時代に学んだフランス語や国際法などの知識がベースにあったおかげで、合格できました。

異文化間の理解と協力が世界の平和につながる。

東京の外務本省、在マダガスカル日本大使館を経て、現在はパリのユネスコ日本政府代表部に勤務しています。私が担当する主な業務は、総務と広報文化です。特に広報文化では、世界各国から注目を集めている日本文化について、その魅力と多様性をユネスコでアピール。日本への関心と理解を深めるためにさまざまな活動を行っています。ユネスコは教育や科学、文化における国際協力を通じて、世界の平和と人類の福祉を目的に活動する国際機関です。私はここで、卒業時に抱いた思いを外交舞台における日本の取り組みとして形にするために、日々奮闘しています。実現したい夢、果たすべき課題は尽きません。外交官には幅広い視野と知識、行動力が要求されますが、これを得るための努力が自分自身の成長にもつながるはず。これからも外国語能力を磨きつつ、自信と誇りを持って業務に向き合っていきたいと思います。