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就職者の声

NHK岡山放送局 勤務

函館、名古屋を経て念願のメインキャスターへ。地域の話題をもっと身近に、わかりやすく伝えます。

「もぎたて!」キャスター 現代国際学部 現代英語学科 卒

  • ●留学 : 長期留学/オーストラリア

※掲載内容は2020年1月現在の情報です。

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自分で理解、納得してから言葉にする。それが、伝え手としての「こだわり」です。

平日の夕方に放送している情報番組「もぎたて!」のメインキャスターを務めています。その日に起きたニュースや季節の話題などを、スタジオからわかりやすく伝えるのが私の仕事。記者が用意した原稿を読み上げるのではなく、テレビの前で共感してもらえるように、私自身のコメントも添えながら語りかけています。その中で大切にしているのは、できる限り取材先へと足を運ぶこと。現場の空気を感じ、街に暮らす人の声を直接聞くと、情報への理解度が深まり、この地域に根ざしつつある、という実感も得られます。また、卒業後のキャリアも役立っています。私はNHK函館放送局とNHK名古屋放送局にてキャスターやリポーターを経験した後、NHK岡山放送局にて番組全体を進行させるキャスターになりました。リポーター時代には自分で情報を収集して取材、映像を編集したこともあり、密度の高い情報を親しみやすく伝える技術が今の仕事につながっています。

異国で学んだジャーナリズムと、価値観の違い。留学したからこそ、自分の世界が広がりました。

中学生の頃から英語が好きで、「たくさんの人と話せる仕事に就きたい」と考えていました。大学のマスコミ業界研究グループで元アナウンサーの講師から指導を受け、「幅広い人と話し、困っている人に役立てる仕事」だと感じ、キャスターを志すことにしました。2年次後期にオーストラリアへ留学した際にもジャーナリズムを専攻。現地の学生とともに、原稿の書き方や地域の社会問題などを学び、最後には地元議員の取材と新聞づくりに挑戦しました。クラスメイトと協力して成功させることができ、この経験で自分の英語力にも専門スキルにも自信がついたと思います。また、さまざまな国の人と出会い、価値観の違いを実感し、その結果、それらを受け入れられる人間力が磨かれ、自分の世界が広がりました。帰国後は「アナウンサー・キャスター養成プログラム」を受講。原稿の読み方や発声方法など、専門の講師から学んだ基礎技術は、今も仕事の土台となっています。

見ごたえある番組づくりのために、これからも教養を深め、成長していきます。

街のあちこちで外国人の姿を見かけるようになり、番組内に英語が登場する機会も増えました。最近では地元の小学校がオーストラリアの学校と姉妹提携を結んだ、という話題を紹介したのですが、英語を交えたインタビューを私が担当。ほかにも英語話者のコメントを翻訳するなど、職場で頼られることも多く、名古屋外大で身につけた知識や経験が活かせていると思います。一方で、勉強不足を感じる部分もあります。例えば1対1のインタビューでは、短い時間の中で相手の魅力や持ち味を引き出すために、ケースバイケースの対応力が求められます。「どんな性格なのか」、「どんな分野のスペシャリストなのか」、会話からネタを引き出せるよう、私自身が相当の知識を持っていなければなりません。マスコミ人として政治や経済、文化について学び続けるのはもちろんですが、地域にもしっかり目を向けていき、その中から社会性のある話題を発掘できれば、と考えています。

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