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株式会社中日新聞社

経営企画室新規事業部

外国語学部 フランス語学科 卒

牧野 新さん

※掲載内容は2023年9月現在の情報です。

牧野 新さん 牧野 新さん

大学には夢への道しるべがあったから、
なりたい私を目指し続けることができた。

「言葉」への興味が、大学選びに、そして就職につながりました。

高校生の頃「言葉」が人に与える影響力の強さを感じたことから、「言葉」について学びたいという思いを持っていました。言葉は人を救うこともあれば、時に傷つけることもあります。私は言葉で人に良い影響を与えたかったので、「世界でもっとも美しい言語」と言われるフランス語を学ぶ選択をしました。フランスには革命を繰り返した歴史と、議論を好む国民性があり、そのエッセンスは哲学に凝縮されていると思います。言語は考えを伝える手段に過ぎません。人に好影響を与えたい私にとって、どう生きるのかを問う哲学を学んだ学生生活は生き方や幸せを深堀りする毎日でした。哲学書を紐解き、自分を見つめる「内省」や、教養人としての土台をつくるリベラルアーツの学びは、新たな発見にあふれていました。
また高校時代から新聞記者を目指していた私は、大学に入学してすぐ「マスコミ業界研究グループ」に所属しました。このグループはクラブサークルとは異なり、大学が就職支援の一環として運営しているもので、新聞社OBの指導の下、学生新聞の企画制作などを経験しました。さらにメディアの見学ツアーや実際に現場で働いている方の体験談を聞かせていただくなど、貴重な経験をすることができました。高校生からの夢を、途中で投げ出したり諦めたりすることなく今日に至ったのは、「マスコミ業界研究グループ」という道しるべがあったからです。

新規事業開発は、人々や社会に何が足りていないのかを知り、
何が求められているのかを知る事から始まる。

入社して記者を7年間務めた後、自ら希望し新規事業開発に携わっています。簡単に言ってしまえば、「新しい事業を構想し、実現する」仕事なのですが、ここで必要なのは、まず社会に何が足りていないのかを知り、人々が何を求めているのかを考えること。それが社会課題の解決につながると思っています。だから今も記者時代と同じように、仕事は「取材」から始まります。世の中を見て回り、人の話を聞く。記者と異なるのは、取材によって気づかされた「社会課題」を解決するための手法を考えること。事業の可否を判断する基準は、社会や人々に求められているか、喜ばれるものであるかということです。ただし判断するのはあくまでも「自分」。私が判断する上で役立っているのは、哲学と共に自分と向き合った大学時代と、社会を見る目を育んだ記者の経験です。

大切なのは、「自分」。
自分のやりたいことと向き合える熱量があるか。

マスコミ業界に限らず、ぜひ大切にして頂きたいのは、「自分の興味に蓋をしない」、「自分の心の声を聴く」。この2点です。自分を原点にしない限り、ゴールも見えないまま企業の知名度や安定性だけに引っ張られて、面接のたびに企業に合わせた自分を演じ分けながら、漫然と就職活動を繰り返していくことになるのではないでしょうか。大切なのは、あくまでも「自分」です。自分が何を求めているか、自分の興味はどこにあるのか、つねに問い続けること。わがままでいい。これからの時代、閉塞的な社会に求められているのは、自分がやりたいと思う熱量だと思います。

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