日本航空株式会社[JAL] 勤務
※掲載内容は2021年3月現在の情報です。
大学ではこれまで触れたことのない言語に挑戦しようと、フランス語を専攻しました。フランス語学科には外国人の教員も多く、さまざまな分野に精通する方ばかり。私はビジネス分野を中心に学びましたが、背景にある文化や宗教など幅広い話を聞けることが楽しくて、先生方とは休み時間や学内のイベントでもフランス語を使って交流させていただきました。またフランス語学科では、複言語として英語も並行して学ぶことができました。2つの言語を習得するのは大変でしたが、英語とフランス語を対にしてコツコツと単語を覚え、自分の言葉として使えるようになるのが楽しかったです。そのようななかで、英語とフランス語が相乗的に身につくとともに、次第に視野も広がっていき、異文化への理解や関心が高まり、自分の常識は世界の常識ではないことにも気づけました。客室乗務員として多国籍のお客さまや乗務員と接する際、文化や価値観が違うことを前提に、互いの考えを丁寧に伝え合う必要がありますが、大学では語学力とともに、異文化交流の基礎も学ぶことができました。
客室乗務員として仕事をするなかで、一番うれしいのは、お客さまの期待に応えられた時。機内にはさまざまな制約があるため、すべてのご要望にお応えすることはできませんが、お客さまの気持ちに寄り添い、少しでもご満足いただけるよう柔軟な対応を心掛けています。そのためには、使用機材や路線の特徴、緊急時の対応、目的地の情報など、さまざまな知識の習得が必要であるため、常に学び続ける努力をしています。また、お一人お一人に合わせたサービスに不可欠なのが、大学で学び身につけた語学力や異文化理解力です。どんなご要望も前向きに受け止め、最も伝わりやすい言い回しを選んで対話ができるのは、2つの言語を学んだからこそ。多くの外国人のお客さまと円滑にコミュニケーションを図ることができ、柔軟で自分らしいサービスの提供につながっています。