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就職者の声

外務省[外務本省 危機管理調整室] 勤務

大学から学び始めたフランス語と海外勤務の経験を活かして「安心して暮らせる日本」を支えていきたい。

外務本省 危機管理調整室(外務省)専門職員 外国語学部 フランス学科 卒

  • ●留学 : 長期留学/フランス

※掲載内容は2018年3月現在の情報です。

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フランス語を通して、世界とつながる。

学生時代には、外務省の職員になるとは夢にも思いませんでした。大学での4年間は、フランス語漬け。外国人教員に囲まれ、日本でも数少ない聴覚トレーニング装置でフランス語独特の発音を鍛え、フランスの地理や歴史、社会、文学を学びました。3年次には10ヵ月間、フランスのリヨンへ留学。日本語に興味のあるフランス人をつかまえて、必死に勉強しました。実はこれが私にとって、初めての海外。文化も価値観も違う世界は、想像以上に刺激的でした。もっと世界に触れてみたい。この頃から、将来はフランス語を活かした仕事をしたいと思い始めました。

NGOで気づいた生きがい。めざしたのは外交官。

卒業後は語学講師をしながら、週末にはアフリカのコンゴで少年兵の社会復帰を支援するNGOに参加していました。フランス語圏のコンゴの情報を翻訳しながら、「学んできたことが世の中に還元されていく」やりがいを感じていました。もっともっと広い世界で自分の力を活かしたい。そう思い始めたある時、平和実現のために活動する外務省の仕事を知ったのです。フランス語のスペシャリストとして日本と世界の平和に心血を注ぐ。外務省の専門職員を志したのは、卒業から3年後でした。専門職員試験の当時の倍率は10倍。試験内容は語学に加えて法律や経済、面接まである難関です。予備校に通い、1日10時間の猛勉強。学生時代に学んだフランス語や国際法などの知識がベースにあったおかげで、合格できました。

政府の一員として、いま、日本のために何ができるか。

在マダガスカル日本大使館、ユネスコ日本政府代表部等を経て、現在は外務本省の危機管理調整室という部署に勤務しています。激動する国際情勢や多発する自然災害等、日本を取り巻くさまざまな危機を常に注視しつつ、緊張感を持って取り組んでいます。また、日々の業務では、外務省内だけでなく他省庁と協議等を行う機会が多くあるため、日本政府の一員であることを強く実感して取り組むことができ、意識を高めつつ大局的な視点を持つ上で良い環境に恵まれたと感じています。実現したい夢、果たすべき課題は尽きません。外交官には幅広い視野と知識、行動力が要求されますが、これを得るための努力が自分自身の成長にもつながるはず。これからも外国語能力を磨きつつ、自信と誇りを持って業務に向き合っていきたいと思います。

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