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就職者の声

株式会社 アイシン 勤務

「部品のための部品」を世界から調達。難しい交渉には、言語を含めた相手国の理解が欠かせません。

パワートレイン企画部 調達グループ 外国語学科 中国語学科 卒

  • ●留学 : 長期留学/中国

※掲載内容は2017年3月現在の情報です。

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品質の向上とコストの削減。世界をフィールドに、相反する課題に挑む。

アイシンは、国内外の自動車メーカーに製品を供給する部品メーカー。私はパワートレイン部・調達グループに所属し、エンジン回りの「部品をつくるための部品」を世界中のサプライヤーから調達しています。ただ値段の安い取引先を探すのなら話は簡単ですが、我々がめざすのは品質向上が大前提でのコスト削減。求める技術力を満たすサプライヤーを厳選し、合理的に原価を下げられる方法を一緒になって考える。つまりサプライヤーとは共存共栄の関係です。ですから、たとえば完成までに4工程が必要な部品を、3工程でできる方法を検討し、当社の技術部や設計部に提案することもあります。こうしたすり合わせを重ねて、質の高い製品をより安く世界に供給し、豊かなクルマ社会をつくること。それが仕事の使命であり、私の原動力になっています。

限られた時間を濃密に過ごした中国での長期留学。「現場主義」「結果重視」の生き方が身についた。

調達の仕事では、国内外の多くのサプライヤーとかかわります。メールや電話で商談を進める担当者もいますが、私は直接会うことにこだわっています。この姿勢は、大学時代の中国への長期留学がきっかけでした。私は限られた時間を充実させたかったので、現地で数々の「直談判」を試みました。結果、中国人向けの宿舎で暮らしたり、野球の国際大会に出場したり、大きな音楽イベントに出演したりと、かけがえのない経験ができたのです。その経験から、こちらの要求を直球で伝え、相手の考えも丁寧に聞くことの大切さを知り、何事も対話が基本だと学びました。現在、欧州や中国企業との商談には通訳が同行しますが、本格的な交渉に入る前に、相手国の言葉で近況報告や雑談をすると一気に距離が縮まり、本音を言い合える関係が築けます。大学時代に学んだ中国語と英語は今、仕事の大きな武器になっています。

仕事も、プライベートも。人とつながることで、昨日の自分を超えていく。

名古屋外大には学生のチャレンジを後押ししてくれる風土がありました。例えば、ハンドボール部の創設や大学のイベントの成功に奔走し、それらを通してさまざまな経験とたくさんのつながりができました。人はつながることで大きなプロジェクトを動かせるようになり、それによって個人もバージョンアップできる。大学生活でそれを学べたから、会社でも部署を超えた野球チームを創設しました。純粋に楽しむことが目的だったのですが、今まで以上に他部署間でのコミュニケーションがとれ、業務にいい影響が出ています。また、間もなく念願だった欧州への出張に出発します。今後も調達の業務を通して、素材や工法から国内外の取引先の経営状況までを広く学び、その後はグローバル営業の部門で、世界を相手に当社の製品を売り込むのが目標です。

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