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就職者の声

タイ国際航空 勤務

多国籍な職場で自分らしさを発揮するために、日本人であることを大切にしたい。

客室乗務員 外国語学部 日本語学科* 卒

  • ●留学 : 長期留学/アメリカ

*2019年4月 世界教養学部 国際日本学科に改組
※掲載内容は2018年5月現在の情報です。

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日本とタイの文化を融合させて新しいサービスに。

30ヵ国60都市以上に就航するタイ国際航空。私は日本とタイを結ぶ路線の客室乗務員として、日本人のお客さまとタイ人クルーの通訳、機内アナウンス、保安業務、サービス業務などを行っています。職場では、英語を使うのが日常です。外国人のお客さまやクルーとコミュニケーションをとるために、ビジネスや観光など多岐にわたるボキャブラリーが必要で、ときには冗談を言い合うことも。失敗を恐れず積極的に話せるのは、学生時代に「英語で会話する楽しさ」を学んだからだと思います。また、文化的背景の違うタイ人クルーと働くなかで、学ぶことがたくさんあります。例えば、タイ人クルーは、席の離れた親子のお客さまが隣り合って座れるよう、すぐに周囲にお声がけをして変更をお願いするなど、マニュアルになくとも柔軟で機転を利かせた対応をすることがあります。これには感心し、私も「微笑みの国」らしい温もりや人間味のあ るサービスを考えるきっかけになりました。異文化の中で自分を磨き、お客さまの喜びにつなげる。そんな毎日にやりがいを感じています。

海外で働く客室乗務員だからこそ日本の感性が期待される。

意外かもしれませんが、外資系航空会社でも日本語を話す機会は少なくありません。毎日、日本から多くのお客さまがタイへ渡航されるため、日本人の客室乗務員が対応することで安心していただく場合もあるのです。また、機長からイレギュラーのアナウンスがあった際は、その場で日本語に訳して機内放送を行います。ここで大切にしているのは、正しい敬語、美しい言葉づかいだけでなく、私自身が「日本人の感性」を持つことです。お客さまが快く感じる表現や表情、間合い、ジェスチャーなどを日本人目 線で考え、タイ人クルーと英語で共有しながら全体のサービス向上に役立てています。名古屋外大の日本語学科*では、今まで当たり前に触れてきた日本の言葉と文化を、学問として客観的に学びました。外国人にとって理解が難しいと言われる日本の価値観を、英語で表現し伝えることができる。このスキルが仕事に有用であると、海外に身を置いて改めて気づきました。

英米後学科から日本学科*へ。転科の決断が自分を変えた。

私はもともと英米語学科に入学し、英語を専門的に学んでいました。1年次から「PUT(パワーアップチュートリアル)」をはじめとした実践的な授業を受け、英語コミュニケーションの楽しさを実感。もっと外国人と話して語彙や発音を鍛えたいという思いから「ランゲージラウンジ」に通い、外国人留学生と交流を深めました。あるとき、日本語習得に苦心するかれらの姿を見て、私自身が母国語である日本語を正しく理解していないと気づきました。そこで、思い切って日本語学科*に転科し、大学生活の後半を日本語研究に充てました。日本語と英語の両方について、用法や理論、文化的背景を学べたことは自信につながりました。タイ国際航空への入社を決めたのは、この強みを海外で活かしたいと思ったからです。今後は、タイ語や中国語の習得にも力を入れていきます。コミュニケーションの手段が増えるほど、次の夢や目標が見えてくることは、 大学での4年間が証明してくれたのですから。

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