1年次に受けた「エアライン・ホスピタリティ科目」の授業を通して気づいたのは、おもてなしの文化は食にも通じるということです。海外から訪れたお客さまに、料理で日本の良さを知ってもらいたい。この思いから「日本文化と食」を軸とした学びを深めました。4年間を通して日本語の奥深さを学び、日本語には年齢や性別など、話し相手に合わせた豊かな表現があることを知りました。これは他者への寛容であり、コミュニケーションを円滑にするための手段でもあるのです。さらに3年次の英語開講の授業「日本の英語表象」では日本語を一切使わず、日本だけでなく海外の文化や政治について学び、外国人の目線で日本文化を理解する素地を養いました。卒業後は海外からのお客さまも多い星野リゾートにて、キッチンで勤務することが決まっています。日本ならではの豊かな表現や文化を、一枚のお皿に込めていきたいです。
（2024年2月取材）