ドイツ語

ドイツ語はドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ベルギー、ルクセンブルクの公用語であり、イタリアの南チロル地方、フランスのアルザス・ロレーヌ地方などでも話されています。ドイツ語圏は近代以降、学術・芸術分野(自然科学、法学、思想、文学、音楽、美術など)に優れた成果をあげ、その成果は日本でも受容されてきました。また、ドイツは1990年の統一以降、EUにおいて大きな政治的、経済的役割を担うようになっています。ドイツ語を学ぶことは、ドイツ語圏の国々について知る第一歩であるのはもちろん、現在のヨーロッパを深く理解すること、そして日本を含めた現在の世界を相互の関係性のうちにとらえることにもつながります。ドイツ語は英語と姉妹の関係にあり、語彙や文法に多くの共通点を持っています。ドイツ語を学ぶことで、英語をよりよく理解することもできるでしょう。

複言語プログラムにおける
ドイツ語学習について

授業は次のようなレベルを目標に進みます。

  • 1年次(初級クラス)独検5~4級 ・・・ 初級文法を一通りマスターする。簡単な自己紹介や買い物程度の会話ができる。
  • 2年次(中級クラス)独検4~3級 ・・・ 平易な文章を読むことができる。身近なテーマについて会話ができる。
  • 3年次(上級クラス)独検3~2級 ・・・ 社会生活で出会う文を理解できる。簡単な文章を書くことができる。

各レベルとも、A、Bそれぞれ1回ずつ、合わせて週2回授業があります。Aは会話、Bは文法が中心です。初級クラスは全員が確実に初級レベルの文法を習得できるよう、丁寧に、かなりゆっくりと進みます。中級クラスでは初級文法の復習をしながら新しい文法事項にも入ります。上級クラスでは簡単な読み物の読解も行います。

ドイツ語学習者にお勧めの
文学・映画

お勧め文学

文学作品はある言語とそれが書かれた国、地域、ひとについて教えてくれます。どれもドイツ語を選択しなくても大学時代に読むべき本、読める本です。読みやすく短めのものを選びました。まずは一冊、手にとってみましょう。

●『ニーベルンゲンの歌』
ドイツ中世の英雄叙事詩。

【フランツ・カフカ】

20世紀の世界の文学を代表するプラハのドイツ語作家。「カフカ的な」という形容詞も日常的に使われます。不条理で悪夢のような世界像は、現実の世界にも重なります。大学生必読書。

●小説『変身』
朝起きると、会社員の主人公は虫に変身していた!出勤できず、上司も家にやってくるが、姿を見せることもできずに部屋に閉じこもる主人公・・・・・・。短いので入門として最適。
●小説『城』
城のふもとの村にやってきた測量技師K。城にたどりつこうとしてもたどりつけない。官僚主義的な社会の姿を描くとも言われます。
●小説『審判』
ある朝、銀行員のKはいきなり身に覚えのないまま逮捕される。衝撃のラスト。

【ゲーテ】

詩人、作家、劇作家としての活動のほか、自然科学者としての顔も。

●戯曲『ファウスト』
ファウスト伝説はドイツ語圏でさまざまなかたちであらわれます。まずは有名なゲーテの『ファウスト』から。
●小説『親和力』
一組の夫婦の家庭に男性と少女が加わることで、男女の結合が変化していきます。

【ギュンター・グラス】

現在ポーランド領のグダンスク生まれのドイツ作家。1999年ノーベル文学賞受賞。

●小説『ブリキの太鼓』
3歳のときに自ら身体の成長を止めたオスカルの視線でドイツ・ポーランド国境地帯の第二次世界大戦を描きます。普通の町の人がナチス思想に忠実になっていく様も描かれています。

【トーマス・マン】

20世紀ドイツ語文学の代表的存在の一人。

●小説『ヴェニスに死す』
ヴェネツィアを訪ねた高名な小説家は一人の美少年に魅入られます。イタリアの名匠ルキノ・ヴィスコンティによって映画化もされた美しい中編でもあります。

お勧め映画

●『カリガリ博士』1919年
ドイツ表現主義映画を決定づけた作品。いろいろな場面で参照されるので、とりあえずみておくとよいでしょう。
●『メトロポリス』フリッツ・ラング監督、1926年
SF映画。未来では、人は支配階級と労働階級に分かれていました。この世界は変わるのでしょうか?
●『M』フリッツ・ラング監督、1931年
ベルリンを舞台に連続殺人犯を追うサスペンス。タイトルの「M」がどこに登場するか注目です。
「メトロポリス」と同じくドイツ表現主義映画のフリッツ・ラング監督作品。作られた年代を見て驚くほどに、現代においても新しいです。
●『ベルリン 天使の詩』ヴィム・ベンダース監督、1987年
東西に分断されていたベルリン。そこに一人の天使が降り立ちます。都市を舞台にしたおとぎ話です。
●『グッバイ・レーニン!』ヴォルフガング・ベッカー監督、2003年
ドイツ統一後のベルリンを舞台に旧東ドイツの生活を戯画化して描きます。冷戦時代、東西に分断されていたドイツの生活と、この時代に対する今日のドイツの視線を捉えることができます。
●『愛より強く』ファティ・アキン監督、2004年
現代ドイツの都市に生きるトルコ系ドイツ人の姿を捉えた作品です。
●『ピナ/ピナ・バウシュ 踊り続ける命』ヴィム・ベンダース監督、2011年
2009年に亡くなったドイツの天才舞踏家ピナ・バウシュとその舞踊団のドキュメンタリー。背景、衣装、ダンス、音楽、映像が一体となった美しくおしゃれな作品。「ダンス」の概念が変わります。
●『ハンナ・アーレント』マルガレーテ・フォン・トロッタ監督、2012年
ナチス時代にアメリカに亡命した20世紀を代表する哲学者であるユダヤ系ドイツ人のハンナ・アーレント。ユダヤ人絶滅計画の責任者の一人であるアドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴して書いた『イェルサレムのアイヒマン』では、「悪の凡庸さ」という有名な概念を提示しました。この本の執筆とその反響の中のアーレントの姿を、友人や家族との関係を背景に描くヒューマンドラマ。真実と思うことを伝える重要さを伝え、日本でも大きな共感を集めました。

ドイツ語学習者にお勧めの
参考辞書

  • ● アポロン独和辞典(同学社)
  • ● クラウン独和辞典(三省堂)
  • ● アクセス独和辞典(三修社)
  • ● 郁文堂独和辞典(郁文堂)*中~上級向け

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