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ロシア語

ロシア語は、キリル文字と呼ばれる、ローマ字とは違うアルファベットを使うので、最初は少しとっつきにくく感じるかもしれません。でも、絵文字でよく使われるД、Rが裏返った文字(Я)やNが裏返った文字(И)、円周率のパイと親戚関係にある文字(П)などになじんでいくうちに、きっとこうした文字にも親しみを覚えるはずです。

そして、英語とは大きく違って(sheやtheの発音を思い浮かべてください)、文字と発音が基本的に対応しています(たとえば、пという文字が出てきたら[ p ]と発音すればよいのです)ので、文字と発音の関係さえ覚えれば文章がどんどん読めるようになります。

かつてロシア語はソ連という国の公用語だっただけでなく、共産圏とも言われる社会主義国でも通じましたから、ロシア語話者は世界中にたくさんいました。ソ連が崩壊し、社会主義国家がつぎつぎと姿を消していったいま、話者数は減っていますが、それでも国連の公用語の一つで、ロシア連邦以外の旧ソ連圏などでも通じますから、依然として世界でもっとも重要な言語の一つです。頭が柔軟で、いろいろなことをたやすく吸収できる青春時代に、ぜひロシア語に親しんで、近くて遠い国ロシアを身近に感じてください。

ロシア語に興味を持てば、ロシアという国とその文化にも興味が沸くでしょう。西欧流の背の高い先の尖ったゴシック様式の教会を見慣れた目には、タマネギ屋根のロシアの教会は新鮮に映るはずです。マトリョーシカ、チェブラーシカ、そんなかわいらしいキャラクターにも親しんでください。そして、その先にはドストエフスキーなど日本の読者を魅了したロシア文学が待っています。

複言語プログラムにおける
ロシア語学習について

上に述べたように、ロシア語は英語やフランス語などとは文字が違うので、最初は文字と発音の勉強からはじまります。それに慣れると「変化」に満ちた文法です。でも英語との違いを踏まえながらゆっくり進んでいきますので、心配は要りません。「ロシア語能力検定試験」の4級(2年生レベル)で必要語彙は約500語、3級(3年生レベル)で約1,000語とされていますから、復習を怠らなければ、辞書を引きながらいろいろな読み物が読めるようになるはずです。また中級からはネイティブの先生も加わりますので、会話も楽しんでください。

ようやくロシアの大学との提携も進みつつあり、ロシアへの留学も可能になるかもしれません。また毎年夏にはロシア語学短期留学プログラムやロシアミッションといった全国的な企画で何人かの学生さんがロシアを訪れ、これまで知らなかった異国の文化を体験して、みんな新鮮な驚きを感じて帰ってきています。そんなチャンスにもぜひトライしてみてください。

ロシア語学習者にお勧めの
図書・映画

文学好きの人にはドストエフスキーの小説(亀山学長の訳された長篇小説が『カラマーゾフの兄弟』をはじめ、光文社古典新訳文庫から何冊も出ています)がお勧めですが、長すぎて、と感じたらチェーホフの短篇集(沼野充義さんが訳された『新訳チェーホフ短篇集』集英社は手頃です)などいかがでしょうか。

映画ではエイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』が歴史的には有名ですが、古すぎると感じたら、『僕の村は戦場だった』や『惑星ソラリス』などで知られるタルコフスキーや、『ざくろの色』などで知られるパラジャーノフが監督した作品がいいかもしれません。

ロシア語学習者にお勧めの
参考辞書

● 木村彰一編『改訂新版 博友社ロシア語辞典』(博友社)
この辞書は変化形からも引くことができて、初学者にも引きやすい辞書です。なお、カシオから『コンサイス露和辞典』(三省堂)が収められた電子辞書が出ていますが、変化形から引くことは難しく、初学者にはやや使いにくいかもしれません。

このほか簡単なものには『パスポート初級露和辞典』や『ロシア語ミニ辞典』(ともに白水社)がありますが、読み物を読むには不十分です。

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