今回、登場するのは、国内外で活躍できる日本語教師をめざす山下さん。大学の授業と学外講座で、基礎からしっかり学んでいます。そんな山下さんの「だけじゃない」ON&OFFとは…?
日本語教育プログラムの授業では、外国人に日本語を教える知識やスキルを基礎から習得。名古屋外大で母国語を学ぶのは新鮮です!なにげなく使っている言葉を、「どうわかりやすく説明するか」を考えるようになりました。
日本語の奥深さを知り、日本語教師の仕事に興味を持つように。「海外でも国内でも活躍できる。子どもから大人まで教える対象も広く、自分自身も刺激を受けて成長できる」というのが魅力で、将来の目標に決めました。
3年からは、日本語教育の実習が始まります。韓国・台湾・ベトナムの大学や国内の日本語学校などで、学んできたことを実践。山下さんも「日本語教授法」などの授業で、実習に必要な知識やスキルを磨いています。
外国語大学で改めて日本語を学んでいる山下さん。文法の正しい使い方を見直すと、日ごろ話している言葉がいかに省略形や口語形なのがわかるそう。長年、日本語教育に携わってきたり、海外で教えた経験がある先生が多く、授業もとても実践的だといいます。
さらに、3年生で参加する教育実習は海外と国内の両方で経験できるので、将来のイメージも描きやすいのが特徴です。「国内の日本語学校で経験を積んで、いずれ海外で活躍するのもいいな。わたし自身がノートを取るだけの授業が苦手だったので、一方的に教えるのではなく、コミュニケーションを大切にしたアクティブな授業ができる日本語教師になりたいですね」と目標を語ってくれました。
学外の「日本語教師養成講座」にも週3回通っています。平日は大学の授業後に、日曜は朝から夕方までみっちり!友人には「ストイックだね」と驚かれるけれど、実は心の底から楽しんでいる自分がいるんです。
受講生は、わたし以外は社会人で会社員や現役の数学教師も!「世界で教えてみたい」「第二の人生を実現したい」など、休憩時間に夢を語り合っています。ふだんでは出会えない人たちと繋がれるのは貴重な経験です。
大学の授業で習った単語を、講座で学ぶことも多いそう。「おなじ言葉でも、先生によって解釈や授業の展開が違うのがおもしろい」と山下さん。いろいろな方向から学び、新しい知識を得られるのがダブルスクールの魅力です。
日本語教師養成講座の存在を知ったのは、実は家族のおかげ。「実は兄は名古屋外大の卒業生で、母と一緒にこの講座を受けていたんです。それがきっかけで日本語教師の仕事を知りました」。
週3回の通学も、おなじ目標をめざす仲間がいるからがんばれるといいます。「ここでなければ出会えなかった人生の先輩たちから、いろいろな話を聞くのがとても楽しみなんです」と山下さん。講座ではすでに模擬授業を経験したため、大学の先生からは「一度、みんなの前でやってみてほしい」とお願いされているとか!
また、最近では世界で人気の日本の漫画を読み、日本語特有の言い回しなどを研究しているそう。将来の夢に向かって、ONはもちろん、OFFならではの学びも楽しんでいます。