外国語学部
学科の魅力
世界の人口の5人に1人は中国人、中国語は世界の言語のなかでもっとも多くの話者を持つ言語です。また、中国(中華人民共和国)という国をみるとき、その経済発展には目覚ましいものがあります。現代の国際社会では、中国を理解し、交流や友好を深めることが欠かせません。
中国語と日本語の関係
中国語は発音が難しいといった難関もありますが、現代中国では、使用されている人文・社会科学分野の単語の多くが、日本から逆輸入されたものであることをご存じですか?「学生」「社会」「政治」「自然」などの単語は、字も意味も日本語とまったく同じです。このような点からも、日本と中国の関係をうかがい知ることができそうです。普段から漢字を使い慣れている日本人にとっては漢字から意味や文脈を類推することができ、学習しやすい外国語といえます。ただし、まったく同じ字でも意味が違う場合もありますので、注意が必要です。
中国の社会や文化を幅広く学ぶ
中国語学科では、中国人教員をはじめとして、日本人教員も中国留学経験や駐在経験をもち、中国の文化・社会のさまざまな事情に通じています。研究分野も語学だけではなく、文学、歴史、経済、政治などに及んでいます。
中国語の楽しさを入り口に、中国の文化や社会について、幅広く学ぶことができるのが、中国語学科の魅力です。
中国語学科の学びは2つのテーマ
語学(中国語+英語)
中国語を通した文化・社会
1年次から4年次までの「専攻言語プログラム」で徹底的に学ぶ中国語。そしてこの中国語の知識とスキルをベースに、中国文化とビジネスを学ぶ専門分野の学び。さらに、全学共通の英語基幹プログラムや複言語プログラムで鍛える英語力により、英語と中国語の2言語を自在に使いこなす力を身につけ、国際社会の幅広い分野で活躍する人材をめざします。
2つのテーマを中国語学科で身につく力とは
中国語学科では、実践的な中国語の運用能力と、中国の文化・社会に関する知識や教養を身につけます。とくに発音が難しいとされる中国語ですが、中国人教員による徹底的なトレーニングや、中国人留学生との交流・会話を通して正しい発音を身につけ、中国人との会話もスムーズに進めることができるようになります。また、さまざまな視点から中国の文化・歴史・社会・経済などについて学ぶことで、ビジネス分野で求められる素養を身につけることができます。
英語のみならず、中国語も身につけた人材は、さまざまな分野で重宝されます。それは、観光業をはじめ、貿易・海運・製造業・エアラインから、国内での小売りなどのサービス産業など、幅広い業界で中国語運用能力が求められているからです。このため、中国語学科の卒業生は高い就職率を誇っています。中国という国について深く理解している人材は、さまざまな企業の採用で高く評価されており、世界有数の経済大国である中国と日本を結び、交流・友好を深め、日本と中国の橋渡し役となる人材としても期待が寄せられています。
2年次の授業で、中国でのビジネス経験のある企業関係者などを呼んで話を聞く機会があり、中国のビジネスについて興味を持ちました。3年次には、思い切って中国への留学を決意し、自ら留学先を探し、辞書を片手に申し込み文書を作成し、自費留学をしました。留学先大学では、韓国やヨーロッパなど世界各地から留学に来ている学生と中国語で交流。帰国後は、中国から名古屋外大に留学に来ている中国語話者の友人たちとも気軽に会話できるようになるなど、成長を実感しました。また、アルバイトで中部国際空港の動物検疫所で検疫の通訳を体験。周りは全員中国人で、日本人は私一人という環境で、中国語の鍛錬に役立つと共に、海運という仕事に関心を持つようになりました。これからも中国語とチャレンジ精神を武器に、日々成長できるよう努力を続けます。
新美 樹さん
就職先 伊勢湾海運株式会社