外国語学部
専攻の魅力
グローバル化が進む現代社会では、英語科教員に求められるものも、これまでとは変化してきています。それは、英語力だけではなく、異文化理解力や国際感覚、そして教育的愛情を土台とした人間力です。また、人生100年時代の到来により、生涯に渡り学習する基盤を作ることが必要です。自律した学習者として学び続ける素養を身につけ社会の変化に対して自ら考え、判断し、行動できる人が道をひらくのです。
英語力と教員になるための学びの双方を高められる
また中学・高校の学習指導要領では、「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と定められており、生徒たちの英語力に合わせながら、ALL ENGLISHの英語科授業を行うことが求められているのです。一般的に教育系の大学は教職に関わる学びを、語学系の大学は英語力を向上させることを主体としています。英語教育専攻は、名古屋外大ならではの英語力の徹底的追求をベースとしながら、同時に教員になるための入念な準備も進められる仕組みとなっており、英語力と教員になるための学びの双方を高い次元で身につけられる教育体制を整えています。これは、全国的にも極めてめずらしい本学の特色です。
英語教育専攻の学びは3つのテーマ
語学
英語科教育
語学と英語科教育の融合
英語教育専攻では、全学共通の「英語基幹プログラム」と、英米語学科独自の「専攻言語プログラム」により、英語科教員として求められる高度な英語力を徹底的に追求します。
3つのテーマを英語教育専攻で身につく力とは?
英語教育専攻の語学の学びは、英語科教員あるいは英語教育ということを念頭に置いて組み立てられた独自のもので、英語の力を伸ばしつつ、教員になるための資質、能力も伸ばせる教育プログラムです。
他大学のように、教員養成に力を入れている、また反対に英語力の向上に力を入れているといった大学がありますが、英語教育専攻では教員養成と英語力の向上どちらにも力を入れています。「聞く・話す・読む・書く」という4技能を総合的に高度なレベルで身につけ、且つ英語科教員に求められる資質や能力を鍛えることで、生徒たちの理解度に応じた英語教育を行うことができる英語科教員になるのです。
名古屋外大ならではの英語力と教育者としてのスキルを高める学びを通じて、中学校や高校などの教育現場はもちろんのこと、現在増えている高齢者に英語を教える生涯教育の場などさまざまなシーンで多様な人に英語を教える場で存在感を発揮します。
日本で暮らす外国人が増加している現状を見ても、英語力がコミュニティで力を発揮し、多文化共生社会を下支えすることは間違いありません。そうした状況の中で、より多くの人々に英語を使う楽しさ、英語を使うことで広がるコミュニケーションを実感してもらうために、名古屋外大の英語力と英語教育メソッドを身につけた人材が広く求められることでしょう。
私の地元は大阪府ですが、名古屋外大の英語教育専攻は充実した留学制度と、全国的に見ても珍しい英語科教員の養成に特化した専攻があることから、ここに入学を決めました。
大学では、訳読や受験対策の英語教育だけではなく、「なぜ英語を学ぶのか」という意義を生徒たちに教えていく姿勢を学びました。英語によって世界中の人とコミュニケーションし、自分の視野を広げたり、専門分野を深く学ぶためには、語学の4技能から徹底して指導する必要があるなど、英語教員としてのノウハウや深い知識を習得しました。
留学先大学では4つの授業を履修。中でも「スモールグループコミュニケーション」という授業では、グループ内でみんなの意見に「いいと思う」といった反応を示すのが精いっぱいでしたが、他の学生から「あなたは自分の意見を言わない」と指摘され、積極的な発言の大切さを教えられました。今後、教師として英語を通じた相互理解や異文化交流の意義も伝えられるようになりたいと思います。
小田 琴雪さん
就職先 大阪府立高等学校(英語教諭)