NUFS 名古屋外語大学 受験生サイト

「なぜ、何度もお辞儀をするの?」
外国人が知りたがる、日本のこと。

いきなりですが、ここでクイズです。

【Q1】日本人が何度もお辞儀をするのはなぜ?
【Q2】「いただきます」はどういう意味?
【Q3】日本文化である、歌舞伎と能と狂言の違いは?
【Q4】日本に宗教はある?
【Q5】日本のお城の上にのっている“しゃちほこ”ってなに?

どれも、日本で暮らしていれば、日常的に馴染みのある事柄ばかり。さて、あなたは日本のことをどれだけ知っていたでしょうか。
この5つの質問は、日本人が実際に外国人に聞かれて困った質問の一部です。日本で暮らす私たちにとって「当たり前」なことでも、外国人からしたら「興味深いもの」が多いようです。
外国の方々が日本の文化や価値観、日本人の習慣などを、こと細かに「知りたい」と思ってくれていることは、日本に暮らす者として、とても嬉しいですが…、実際に聞かれると、確かに困ってしまうものばかりですよね。
留学から帰国した名古屋外大の学生たちのなかにも、同じような質問をされて、「日本のことを聞かれたのに、知らなくて答えられなかった」「日本文化のことなど、日本人としての教養がなく恥ずかしい思いをした」と、外国語以外の部分で、壁にぶつかったと感じる学生が多いようです。

目前に迫っている多文化共生社会に向けて、日本のことを英語で伝えられる人材へ。

なぜ、いまになって「日本のこと知っていますか?」という質問をしたかと言いますと…、現在の日本は、少子高齢化や、雇用問題などもあいまって、多文化共生社会へと変化しつつあるからです。
わからないことだらけの日本で、日本の社会や暮らし方を、これから学んでいく外国人に、正しい日本語や日本の文化・伝統を教えられる人材は、この先重宝されますし、今後も日本の文化や伝統を守っていくことにもつながります。

私たちが普段、何気なく認識している日本文化や、何気なく使っている日本語を、英語と並行して改めて学び、日本と外国の両方の文化を理解し、そして、将来、英語を使って日本の素晴らしさを日本国内ではもとより、世界へ広く正しく発信できる。そんな人材がこれからの日本には、求められているのです。

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【気になるクイズの答えはこちら】

【Q1】日本人が何度もお辞儀をするのはなぜ?
➡日本人は「礼儀正しいことが善」という意識があるので、お辞儀して、頭を上げたときに相手が頭を下げていたら、再び頭を下げる。それが日本人の礼儀なのです。だからお互いにペコペコ何度もお辞儀してしまうんですね!

【Q2】「いただきます」はどういう意味?
➡神様にお供えしたものを食べるときに“頂”(いただき・頭の上)に掲げたことから、食べ物を「食べる」「もらう」ときの謙譲語が「いただく」になったのが語源。現在では「食事に携わった人への感謝」と「食材となった命への感謝」を込めて食事前には必ず一言添えられるようになりました。

【Q3】日本文化である、歌舞伎と能と狂言の違いは?
➡【歌舞伎】は江戸時代初期に、出雲阿国が京都で舞い踊った「念仏踊り」が起源。もともとは女性が演じるものでしたが、「風紀の乱れ」を懸念した幕府が禁止したことで、男性が演じるものとなりました。
【能】は奈良時代に広がった寸劇や奇術、幻術、曲芸などの大衆芸能のこと。神話や歴史のある物語を題材にした悲劇が多く、能面と呼ばれるお面をつけて演じます。
【狂言】は一般市民の生活や人間の滑稽な部分を物語にした喜劇。今でいうコントのようなものです。能と同じ舞台で演じられることもあり、能と狂言を総称して「能楽」と呼ばれます。能のようにお面をつけたり、歌舞伎のように白粉をつけたりはしません。

【Q4】日本の宗教はあるの?
➡日本独自の宗教は「神道」です。「神道」は山や川などの自然や自然現象などを八百万の神として信仰します。そのため「神社」ごとに祀られる神様が違い、キリスト教などのなにかひとつ、誰か1人だけを信じる信仰とは異なります。現在の日本は「神道」と「仏教」が大多数を占めていますが、意識している日本人は少ないでしょう。

【Q5】日本のお城の上に魚(しゃちほこ)がのっているのはなぜ?
➡しゃちほこは、頭は虎、体は魚の形をした空想上の「大きな魚」で、雨を降らせる力を持つとされています。つまり「しゃちほこ」はお城を火事などの災厄から守る「お守り」です。

※各クイズの回答には諸説あります。
※【Q1】【Q3】【Q5】は以下の文献を参考にいたしました。
参考:話題の達人倶楽部(2016)『日本人の9割が答えられない日本の大疑問100』青春出版社