名古屋外大を“読む・知る・深める”
NUFS JOURNAL

Hibiki さん
株式会社講談社 校閲第二部
外国語学部日本語学科※ 卒
※2019年4月 世界教養学部 国際日本学科に改組。
信頼できる出版物を社会にリリースするために。
校閲者は、最後の砦となる言葉のプロフェッショナル。
誰よりも厳しい読者の視点でゲラを読み込み、出版物の正確性や信頼性を高める。
文芸書、絵本、ファッション誌、漫画など、さまざまな出版物を発行する講談社の校閲部に所属しています。校閲は、誤字脱字や文法の修正だけでなく、事実関係の矛盾点や読みやすさのチェックも重要な仕事です。
例えば、幼児誌では怪獣の名称や特徴を資料で調べたり、付録の工作キットを実際に組み立てて説明文を検証したりします。また、子どもが理解しやすいように文節で言葉を区切る「わかち書き」で正しく記述されているか確認もします。著者や編集者の意図が読者に誤りなく伝わるよう、日々読者の視点に立ってゲラ(校閲用の仮刷り)を読み込んでいます。

言葉って面白い。大学時代に得た感覚が、仕事を続ける原動力に。
大学では言語学を専攻し、文法や意味、男女による使用言語の違いなど、言葉の性質や使われ方を探究しました。日本語の教え方を学ぶ「日本語教育」では、普段何気なく使う日本語には、なりたちやルールがあると知り、細かなニュアンスの違いや、文章の誤りを論理的に考える癖がつき、今では仕事に欠かせない素養となっています。
校閲により読者の疑問や戸惑いを未然に防ぐこと、書籍の信頼性を守ることに、大きなやりがいを感じます。校閲は、繊細なうえ、時間的な制限もあるタフな仕事ですが、新しいゲラを受け取るたびにワクワクするのは、大学時代に得た「言葉って面白い」という感覚が、こころの真ん中にあるからです。

大学の「マス研」から始まったマスコミ業界、校閲職へと続く道。
大学では「マスコミ業界研究グループ」に参加しました。学内新聞を制作する「新聞班」で、企画を立てたり、取材に出かけて記事を書いたりするなかで、自然とマスコミ業界への就職を意識するようになりました。
新聞社のインターンシップに参加したとき、「校閲が向いているのでは?」とアドバイスされ、校閲職をめざすことに。講談社は、社内に校閲部門を持つ数少ない出版社で、人を大切にする社風に魅力を感じ、入社を決めました。日々新しい情報や表現を目にするなかで思うのは、「正しい日本語」に正解はないということ。今後もその時々に最も相応しい言葉や表現を、楽しみながら丁寧に追いたいと思っています。

※掲載内容は2025年2月現在の情報です。
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