CAREER
卒業生インタビュー

卒業生インタビュー
メーカー
株式会社ヴァレオジャパン
間接購買部
丹羽 勇斗さん
外国語学部 フランス語学科※ 卒
- 2027年4月 外国語学部 フランス語学科は世界教養学部 フランス・ヨーロッパ学科に改組予定(仮称・設置構想中)
- 掲載内容は2026年3月現在の情報です。
与えられた予算の中から利益を生み出すために、
フランス本社と日本の現場を結び、最適解を導き出しています。
私はフランスに本社を置く自動車関連企業で、「間接購買」という仕事をしています。これは会社を動かすために必要な電気・ガスなどのエネルギーや、施設の賃貸、消耗品などを適切に調達する業務です。扱う予算は年間で約70 億円。この金額をいかに工夫して使い、利益を生めるかを考えることが仕事の難しさであり、一番の面白さです。たとえば工場で使う電気代の場合は交渉相手に対しての配慮をし、電力会社との粘り強い交渉を通じて電力単価の適正化を図ることで、年間では数億円ものコストカットにつながり、その分が会社の利益となります。単なる節約ではなく、「戦略的な投資」と捉えて交渉に臨み、取引先の状況を汲み取りながらプロジェクトを進めています。フランスのビジネス文化は合理性を好み、過程よりも成果を真っ直ぐに評価します。高い目標を求められますが、その分、休暇をしっかりととり、オンとオフを明確に切り替えるのも特徴です。交渉では日仏のビジネス文化の橋渡し役として、双方の最適解を見出す難しさに直面することもあります。しかし、互いの違いを尊重し、「共に課題を解決しましょう」と歩み寄ることで信頼関係を築くよう、日々心掛けています。

フランス語はゼロからのスタート。
4年間で、キャリアにつながるフランス語力を身につけました。
「英語に加えて、もう一つの言語を身につけたい」。そんな好奇心から、大学ではフランス語を学ぶことに決めました。大好きなファッションの本場であり、私が打ち込んできた柔道の競技人口が非常に多いフランスという国に、強い縁を感じたのもきっかけです。入学当初は授業についていくのがやっとでしたが、1年次に参加した海外研修が大きな転機となりました。現地の道場で柔道を通じて交流したり、ホストファミリーと言葉を交わしたりする中で、「フランス語を使い、自分の言葉で思いを伝える楽しさ」に目覚めたのです。3 年次にはジャンムランリヨン第3大学への長期留学に挑戦。現地の日本語学科の学生たちと一緒に、フランス語と日本語の翻訳の授業を履修しました。また、フランスには頻繁に友人を自宅に招く温かい文化があり、私も友人宅のパーティに呼ばれたのですが、そこは「勉強」ではなく「コミュニケーション」の宝庫でした。初めて耳にする表現が出るたびに、友人が私のノートを新しい単語でいっぱいにしてくれたことは、今も大切な思い出です。こうした「生きた対話」の中で磨いた語学力と異文化への深い理解は、フランス系企業で日仏双方の架け橋として立ち回る現在の仕事に、確かな自信として直結しています。

異文化の架け橋から、世界を舞台にしたリーダーへ。
これまでの学びを原動力に、フランス本社での活躍をめざします。
即戦力を重視する傾向が強いフランス企業において、卒業後すぐに入社するのにはとても高い壁がありました。そこで私は、大学院に進学してフランス語の実力を確かなものにしたあと、日本の企業でキャリアを積む道を選びました。どんなに忙しくても夢を諦めなかったのは、大学時代の「自分から動けば、必ず道は開ける」という経験が支えになっていたからです。粘り強く実務経験を積み、語学力を磨き続けた結果、ようやく現在のキャリアを掴み取ることができました。現在はフランスだけでなく英語圏やアフリカ系など、多様なバックグラウンドをもつ仲間と仕事をしています。大学時代に培った異文化理解力は「異なる価値観を尊重し、橋渡しをする力」として、日々の業務にそのまま活きています。最近は人を束ねる立場になり、個人の成果だけでなくチームを育てる視点で業務にあたっています。今後はフランス本社での勤務もめざし、企業全体の成長に貢献できるよう挑戦を続けていきたいです。






